ダウンロード販売って商売について、ちょっと研究してみたり



〜〜〜市場の実情、需要



2.市場の実情・需要



エロが多い。売れる。

 ええ、売れるんです。
 そして多いんです。

 前にも述べましたが店員さんに顔を合わせずにすむんですから当然と言えば当然なんですが。
 オマケにムラムラっっときたらサイト開いて落とせば直ぐに楽しめちゃうわけで、激しく衝動的に購入できるわけです。

 こーいう部分を見る限り仕方ないのかなぁ・・・と、思うのですが、しかし本当にそれでイイのでしょうか?
 というかフツーにそんな疑問がわきますよね。

 確かにそれらはジャンルとして大きなイニシアチブですが、だからといってそれに固着する必要はないのです。
 もちろん、売れる市場で売れる物を売れる・・・というのは重要です。商売の基本でしょう。

 しかし需要はしだいに過剰供給に移り行くものです。
 もちろん人のエロさは無限大、ダイオキシンが出血大サービスして全日本人男性が不能になっても女性がいるので枯れることはないでしょう。
 というかそーなったら人類存亡の危機なわけで、人工受精によってしか子供が作れなくなったりして、ご家庭の家計簿は火の車ですか?

 さて・・・それはさておき!
 ダウンロード販売にはエロ以外の可能性がまだまだ秘められてるのではないでしょうか?
 というかエロ(特に男性向き)の供給があまりに激し過ぎて、フツーのエロくないゲームやら本やらを求めてる方々が猛烈にヒいてるんじゃないだろーか。

 確かにエロは売れる。
 健全はそれに反比例するかのように売れない。
 けれどそれはいくつもの複合的な要素が絡み合ってそういった現実が生まれているような気がする。

 そのうちの一つが健全向け作品のクオリティの低さ。
 言っちゃアレだが、クソゲーが多い。
 一部のメーカー製品に感化された方々が、俺も私もと、その劣化コピーみたいなものを製作しているのが主流なのだから、仕方ないといえば仕方ない。

 そういった観点から見れば健全系統で、いや、全ての分野に総合して言えることだけれども、

 『自分達の作品は違う!』『この作品は他とは違う!』

 そーいう部分が重要だと思う。
 どんなに素晴らしい作品を作ろうとも広報が貧弱ではどうにもならない。

 というより、広報も一つの実力として認めなければならないことを自覚するべきである。
 優れた作品を優れた広報でアピールする。そーいうことを言いたいんですよ!

 そして二つ目だ!がはは!
 これも全ての分野に言えることだが、ダウンロード販売、というより同人作品というものの知名度が低過ぎる。
 いや、ある意味有名だろうけれど、しかしそれでも知名度というより、悪名だ。

 ゲームをプレイするのはオタクだけではない。
 そのゲームプレイヤー人口を無駄にするのはもったいない。
 オタク向けを作るのをやめて、一般人向けのゲームを作れというわけではないが、そういった道もあることに気づくべきだと思います。

 ・・・というか、な〜んか文体が硬くなってきたねぇ。

 ま〜〜よーするにさ、現状の同人市場の顧客はオタクタイプが大半なのよ。
 けど〜、一部の作品とか、何も同人市場にこだわる必要ないんじゃない?ってのが結構あるのよ。
 同人関係のアイテムを入手するには即売会やその手のショップに入らなきゃいけないわけで、けどそれってホントに商売として上手いやりかたなのかな?

 ダウンロード販売ならサイトをピピッと開くだけでそこに商品が現れるわけで、サイトのレイアウトとか商品とかをオタっぽくしなきゃワリと受け入れられるんじゃないかなぁ。
 ゲーム購買層と同人ゲーム購買層の壁を壊しちゃったって、これといって問題ないんじゃない?
 むしろその方が業界のためになると思うんだよ。

 エロい部分とかが前面に出過ぎてて、近づきがたい雰囲気をたててるってのは、シンプルに問題じゃない?
 一般向け同人作品なんかは、本当に楽しめるものがあるんだよ。

 ・・・と、また長い文章書いたなァ。
 ま、つまり現状の市場システムに満足せず、理解を呼びかけてゆくってのもの重要だと思ったのですよ。

売れるエロとは

 市場を観察した結果、私の主観ですが面白い要素を発見しました。

 エロさって絵の上手さじゃない!
 製作者の欲望と、受け入れやすさ!

 この一言に尽きるかと思います。

 エロい物を買うってことは、エロいことをするということなので、当然作品はエロい方が良いわけです。
 そして製作者サイド―――エロいのを作るってことは、つまりエロいことを考えなきゃいけない。

 考えてみてくださいよ。
 製作者がちっともエロいこと考えないで、取り合えずエロが売れるからソレっぽいもの作ろう。
 めんどくさいけどソレっぽいシーンを描いて、描いて、描いて・・・よし完成。

 ―――そんなふうに作られた作品にあなたは興奮することができますか?
 エロい気持ちになれますか?

 あなたが感動した小説。
 その小説の作者がその物語を惰性のままに作り出したと思いますか?

 人を心を動かすには機械的になってはならないのです。

 エロを描くならエロく!
 感動させたいなら感動して!
 書くんですよ!
 描くんです!

 そして意外性!
 ググっとくるシチュエーション!

 うおぉぉぉぉ何だこれはぁぁ!
 買いたい!
 ちょっとこいつは気になりまくるぞ!
 よっしゃ買いたいまくるので100個購入だ!
 ウホーーーいかす!
 次回作はマダかぁぁぁ!

 ・・・みたいな感じですか?

探しにくい、多過ぎる

 登録サークル数1000↑総作品数20000↑ 有力なダウンロードサイトになるとどこもこんな感じだ。

 これを見る限り、うわぁ〜〜これならオイドンの好みの物が見つかるかも〜〜〜。
 って感じですが、ところがどっこい。

 多過ぎる!
 多過ぎるぞオイ!
 こんなん探してられっか!

 むむっ!
 ジャンル別検索!
 よ〜〜っしコレだ!
 ぽちっとな!

 検索結果・・・1000件。

 ・・・ざけんなごるぁぁ!

 ・・・とまあ、サイトによってもうちょっと詳細に検索できたりして、使いこなせればお好みの商品を見つけることができますが、「激しくめんどい」です。
 そもそもそこまで気力振り絞って探す人なんて稀です。
 作品のクオリティで品質の低い作品を除外するシステムとか欲しいところですが、そーすると主観的になっていまいますし、新規参入の数が減っちゃうんで一長一短です。






目次・・・

1.ダウンロード販売について研究
2.市場の実情、需要
3.で、どーやって稼ごう
4.おわりに
5.ついでに


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